故意四球の申告制について【野球&ソフトボール】
どうも、僕です。
今回は野球とソフトボールの話題です。
初ですね、スポーツの話題は・・・
現在、MLB(メジャーリーグベースボール:大リーグ)では敬遠省略、いわゆる投げずに故意四球するというルールを導入しようとしています。
そのことについて言及したいと思います。
敬遠・故意四球とは
敬遠とは一般的に言われている野球用語であって、公認野球規則上は故意四球と呼ばれます。
故意四球にも色々なパターンがあります。
パターン1:作戦
例えば、2アウト2塁で打者は今日猛打賞の北海道日本ハムファイターズの大谷翔平、次打者は今日当たっていない中田翔というケース。
相手バッテリーは大谷を警戒して故意四球し、中田で勝負という選択肢を選ぶ可能性があります。
これは勝利を確実にするための作戦としての敬遠です。
また、これは社会的議論となった1992年第74回全国高等学校野球選手権での星稜高校VS明徳義塾高校での松井秀喜への5打席連続敬遠も、大打者・松井秀喜という戦術を封じるための作戦と言っていいでしょう。(個人的見解です)
パターン2:打撃タイトル阻止や過去の記録保持
2012年、当時埼玉西武ライオンズの中島裕之選手は、千葉ロッテマリーンズの角中勝也選手と熾烈の首位打者争いを演じていましたが、ロッテ側は角中をスタメン起用から外し、中島とは徹底して敬遠気味のボールで勝負しませんでしたが、その際の2球をわざと空振りしました。
これは持論ですが、確かにプロ野球は興行であり、勝負してほしいファンからもブーイングの嵐があったでしょう。
しかし、タイトルホルダーとなるのと、打率2位では大きく違うのです。
だからこそ、この中島裕之の取った行動に異議を唱える者も多かったでしょうが、僕は彼から維持と悔しさを感じました。
そして、角中は首位打者を勝ち取り、中島はオークランドへと旅立ちました。
2012/10/06 首位打者争いを避ける敬遠に、中島怒りの空振り
また、王貞治選手のシーズン本塁打記録に関する外国人選手への敬遠も多く知られるところであります。(2013年にウラディミール・バレンティン選手が60本で更新)
敬遠球を打っちゃった!w
敬遠球も別に打ったって構わないんですよ。
バットがボールに届けばね。
そんなことをやってのけたのが、テレビ朝日系列「しくじり先生 俺みたいになるな‼」に出演していた新庄剛志さん(元北海道日本ハムファイターズ 外)
阪神甲子園球場は騒然、新庄はノリノリ、槇原は唖然・・・
これが敬遠の難しさなんでしょうね。
ランナー3塁なので暴投は出来ない。動画を見ると、1球目少し危なかったですもんね。
そして、暴投しないようにそっと投げたボールを狙っていた新庄に打たれた!って感じです。守備も敬遠だから気を抜いてましたしね。
敬遠・故意四球を申告制に?
導入でも述べましたが、MLBでは故意四球を申告制にしようとする動きが出ています。
大体、MLBでルール改正があると日本も同調してって動きがあるのよね。
それはソフトボールも同じなのです。
ソフトボールの場合
2016年に改正された主なルール・解釈は次の通りです。
全て国際ルールに合わせられたものです。
テンポラリーランナーについて
ソフトボールにはテンポラリーランナーというルールがあって、2アウトでキャッチャーの選手が塁上にいるときに、時間短縮のため、別の者をランナーに置いてもいい選択権が発生します。(ソフトボールは選択権が多いです。)
その別の者の解釈が今まで日本は間違っていたので、国際ルールに合わせましたよ~的なルール改正です。
改正前:捕手の前の打順の者、捕手の前の打順の者が塁上にいるときは、さらにその前の打順の選手
そんな感じでルールができた時は、TV解説者も「キャッチャー」の前の打順が大事ですとか何とか言ってましたが・・・w
改正後:塁上の走者以外の選手で、打順が最後に回ってくる者
ちょっとややこしいですが、ほとんどの場合、2アウトになったバッターがテンポラリーランナーに入れる権利を有します。(とは、限りませんが・・・)
ちなみにペナルティはない緩い制度です。
リエントリー違反やDP・FP違反はペナルティ重いのに・・・
故意四球について
ルールブックにはこう書いてあります。
故意四球(INTENTIONAL BASE ON BALLS)とは、守備側が投球せずに故意に打者を一塁に歩かせるため、投手、捕手あるいは監督が、球審にその旨を通告することをいう。
(注1)通告は投球とみなされ、四球を与えるのに必要な投球数がカウントされる。
(注2)通告は、打席の初めでも、いかなるボールカウントの時でも行うことができる。
(注3)故意四球が球審に通告されると、ボールデッドとなり、走者はフォースの時以外進塁できない。
(注4)2人の打者に故意四球を与えたいときは、最初の打者は一塁に達するまでは、2人目の打者を歩かせることができない。
つまりソフトボールでは、野球より以前に2013年に故意四球が導入されていたのです。
しかし、野球とソフトボールはルールも違うし、はっきり言って違うスポーツです。
この故意四球の申告制度には是非が問われています。
ニューヨーク・ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は記事中でこう答えています。
「私はNFLのようにヘッドフォンを通してコミュニケーションをすることを提案したい。そうすれば試合時間の短縮に繋がると思うよ。」
「サインは時間がかかる。5人がサインを送り、その中にダミーのサインが混ざっていることもあった。でも、今ならヘッドフォンを通してコミュニケーションもできるよ」
さらに、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手もこのことに言及しています。
投手に関していえば楽になると思う。
野球って間合いのスポーツですから。
『間』ってすごい大事で、敬遠するための4球の『間』もあるし、敬遠するってことはピンチなわけで、4球軽く投げる『間』もある。
軽く投げた後に、また(次打者相手に)スイッチを入れ直して(気持ちを)ガンッと入れる…それをしなくてよくなる
敬遠でホワーンと(山なりに外して)投げるのが苦手な投手もいる。
暴投になるケースもあるわけじゃないですか。
昔あった敬遠球を打ってサヨナラとか、去年、サンチェスがやった敬遠球を犠飛にしたとか…そういうドラマはなくなります。
投手にとっては悪くないと思いますけど、ファンにとってはそういう印象に残るドラマは一つ減るのかなと思います
故意四球の是非
これは全く個人的見解だが、子供たちを指導している身としては投球数が減る可能性もあるし、時間短縮にもなり得るだろうが、プロ野球においてはいかがなものかと感じる。
球場に見に行って、目を離した隙に故意四球で次の大好きな大谷翔平がホームラン打つところが見えないなんて嫌だもんねw
だからプロ野球での導入は個人的には反対だな。
だって興行スポーツだもん。
まとめ
ソフトボールでいえば毎年ルールが変わるので、毎年ルールブックやケースブックを買うことになるし、審判の人も覚えてなかったりする。
「故意四球?」
「テンポラリーランナー?」
本当にルールってのは複雑だ。
だけど、それが面白かったりするし、野球やソフトボールといったスポーツの醍醐味でもあるよね。
それでは次回もお楽しみに!
See you next time!